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巨大地震最新情報と伊方原発

 6/9岡村眞高知大学特任教授による『巨大地震最新情報と伊方原発』
大切な情報なので、文字起こしをしてくださった@しまなみさんのご厚意に感謝して、記事として転載します。
@しまなみさんの講演概要ツイログ:http://togetter.com/li/326272

プロフィール:岡村眞(おかむらまこと)。高知大学総合研究センター特任教授。専門分野は地震地質学、長期地震予測研究。内閣府中央防災会議東北地方太平洋沖地震を教訓とした地震・津波対策に関する専門調査会委員、内閣府南海トラフの巨大地震モデル検討有識者会議委員をつとめる。

 東日本大震災で地震学が今まで築き上げてきたものが、世界的に全て崩れてしまった。これまで小さめの地震だけ扱って、モデルを作ったり、議論をし、一回り超えるような地震は誰も想定してなかった。これはもう想定外ではなく、研究者の落ち度。「想定外」は言い訳で、未熟だったということ。
 M9.0の地震は、この50年くらいだけでも1960年のチリ地震津波(M9.6)。断層の長さ1200km、幅400kmが動いた。4年後のアラスカ地震(M9.3)、カムチャッカ地震(M9.1)、2004年のインドネシア・アンダマン大津波(M9.1)、そして東日本大震災。
 50年間で5回、世界中で10年に1回起こっているのに、日本だけは起こらないとしてきた。その評価の裏ではいろいろせめぎ合いが、特に福島の原発に関連してあったが、その科学的な評価が捻じ曲げられていった歴史が、東日本大震災後、表面に出てきた。

 2011年12月27日に内閣府の検討委員会で南海トラフ巨大地震の予測をM9.0と発表した。これは3月11日の犠牲者2万人という結果を受けて初めて可能になった。そして今年3月27日に、津波高の評価を発表。黒潮町では34.6mなど高知県は3カ所で30m超の予測を発表した。
 昨年末にM9.0、東北と同じことが西南日本でも起きると言ったつもりだったが、その時はほとんどマスコミの反応がなかった。3カ月後の津波予測で大騒ぎに。我々としてはM9.0と言ったのだから当然30mは来ると理解してもらったと思っていた。少なくともマスコミは理解してなかった。
 ただ、発表の仕方については、我々も反省すべき点があって、30mという津波高は、あくまでも海岸の波打ち際での高さ。そのことが十分伝わらなかったのは残念。波打ち際での高さなので、陸域に入ると津波の高さは減る。それほど30mがずっと奥まで来ることはないと思う。

 皆さんに理解していただきたいのは、津波が30mになるかどうかは別として、高知県での南海地震は、昭和の南海地震を除けば、全て沿岸地域の低地の集落は「亡所」、つまり消えてきた。そのことが理解されてないのではないかと思う。
 黒潮町の賀茂神社にある、安政の津波の3年後に書かれた碑には「今より148年前にも同様今に至りて」「ここは消えてしまった」ということがきちっと書いてある。さらに「今回我々はまたやられてしまったけれども、次100年後また同じことが起きる」と江戸末期の人が明言している。

 (中略)

 ここから内陸の活断層の話に入る。南海地震では、伊方原発も震度5弱くらいの揺れは来るだろうと言われている。基本的にはそんなに大きな揺れではないはず。芸予地震のときに、伊方原発は緊急停止して、うまく止まった。それは揺れが長かった(P波とS波の到達に差がある)ということ。
 ただ問題は、それだけではない。背後の斜面が崩れるとか、いろんな付随した現象が発生する。伊方原発はまさに外部電源があの斜面を下って電源を取っている。本当に倒れないのだろうか?私はあんまり信じていない。東京電力がしかりだったので。そういう技術的な検討は部分的なこと。
 でも基本的に大きな炉心(格納容器)には一切手を加えてない。電力会社が耐震補強したと言っているのは、あくまで外側の見えているようなとこだけ。本体はもう改造できない。
 それから昔の原発がダメで、新しい原発がいいということでもない。昔の方が計算技術がよくなかったので、強く造ってある。最近は計算ができるようになったので、かえって弱くなっているということもあり得ると、炉心の設計技術者は言っている。そういうこともある。
 ただ中性子の脆性劣化の問題とか、それはまた全然別問題で、やっぱり経年変化が効いてくる。

 伊方原発がここにあり、松山はここにある。実は、今問題になっているのはここ、大分市。大分と別府で約60万人くらいが住んでいる。松山よりも伊方原発に近い。大分の方も非常に危惧されていて、いろんな連絡がくる。広島からも。
 今回の福島第1原発事故では放射性物質のだいたい9割は海側に出た。しかし、伊方原発からはどこへ行ったって人が住んでいる。人のいない海へ流れ出ることはない。
 特に偏西風、卓越する偏西風に関しては高知市にも丁度ばっちり入ってくるのかなと。だいたいこういう形で火山灰も全部飛んでくるので、扇状に放射性物質は流れる傾向にある。そういうことは考えておいてほしい。
 いずれにしても、そのときはもう住めなくなる。どこに逃げるかということしかない。ただその間は被曝してしまう。そこまでならないようにしなければならないが。なかなか厳しいところに原発を造ってしまった。

 直下型地震は、1995年の兵庫県南部地震、M7.3。2000年の鳥取県西部地震、M7.2。もうひとつ2005年の福岡県西方沖地震、M7.1。だいたい5年に1度くらい動いてきている。これからの南海地震まではこれくらいのペースで来るだろう。
 今、福岡県西方沖地震から7年くらい経っているが、いずれにしても近々またどこか動くだろう。過去400年間、南海地震までこのくらいのペースで直下型地震が来ているのはよく分かっている。

 中央構造線

 四国がある中央構造線南側は九州方面へ押されているので、中央構造線北側は右側に動く。それだけではない。逆断層で、中央構造線南側がのし上がる。愛媛の中央構造線には、もともと10km以上の高さの山があったが、削られて削られて地下10kmの青石がずーっと出ている。 
 その10km以上押し上げられた断層と同じ断層に伊方原発がのってることを、きちっと押さえてないといけない。今までの(国や四電の)評価は、「全部横ずれだけだから、大した揺れは来ない」となっていて、これは大いに異議がある。こういう揺れは、非常に強い揺れを引き起こす。

 しかし、四国電力は原発3基造るまでは「1万年間は動いていない」ということで、伊方に原発を造った。こんな、本当にすごいところ。みんなこれを見たら、外国の研究者たちは「いったい何が起こったんだ?!」って言いますから。
 調査したのは高知大学の簡単な機械。750万円の安い機械。本当は、四国電力にも調査結果はあったはず。なぜそれが分かるかというと、3号機を増設したときに、バックチェックがかかった。それ以前に造った原発、これから造る原発の、我々と同じ機械のこの記録が、委員会に出てくる。
 ところが四電の調査項目の結果には、ない。(伊方原発前面海域の中央構造線海底調査を)やっているはず。なかったことにされたんだと思っている。調査は簡単にできる。漁船に乗せて走れば出てくる。
 断層がどのくらいで動いてきたか、ずれの起こった時期を特定してきた。これが400年前。全部一斉に動いている。別府湾がぼこんと凹んだ。このときにオランダの宣教師の船が大津波に巻き込まれたという記録が、オランダに残っている。慶長豊後地震(1596年)の津波の記録が。
 その前が1900年前ごろ、その前が4000年前ごろ、その前が5400年前ごろ、その前が6300年前ごろで、だいたい千数百年に1回くらいこの断層は大きく動いていたということが分かった。仙台の慶長地震と同じ。千年ちょっとくらいでこの断層は動いてるんだと分かっている。

 次に愛媛側の調査に来た。ここも我々が調査するまでは、こんなに巨大な断層だったと全然分かっていなかった。ここに原発があり、その近くにダーッと伸びている。断面を見ると、25mくらいの水深に溝がある。
 漁師たちはここに溝があることを知ってた。この窪みにエビがいっぱいいる、網でとるといーっぱいとれる。だからここに溝があるのは、漁師さんはみんな知ってた。でもなぜか、四国電力は知らなかった。
 断面を撮って、私は驚いた。四国電力がないと言うのだから、ないだろうという話だったのに、ここでは堆積した火山灰が10m、基盤は15mもずれ動いている。巨大な断層で、本当にびっくりした。こういうものを示しても安全評価には何の影響もないという、不思議なことが起こってきた。
 断層が横ずれをしたり開いたり、横ずれをしたり開いたりして、ずーっと繋がっている。安全委の一人は、この断層を全部7,8kmに切って、地震の大きさをM6.8くらいにしてしまった。それでゴーサインを出して原発を造った。しかし、これはもともと長大な断層の一部分でしかない。
 伊方沖がなぜか一番大きくずれている。プレート境界である巨大な北アナトリア断層(トルコ)よりも、ずれの大きさはこっちの方が大きいくらい。伊方原発の丁度沖には断層が5本あり、一番伊方原発に近いところは6km、一番離れた断層で8kmこれは大変大きな問題を持っている。

 もし断層が動くとすればP波が来るのが毎秒だいたい7kmなので、地震が起きると1秒後には原発に届く。それでがたって動き始めると思ったら、今度S波、ものを壊す波が2秒後に入ってくる。原発まで6kmとか8kmとかだから、2秒少してS波がくる。差は1秒しかない。
 (伊方原発は)あまりにも断層に近く、緊急地震速報も役に立たない距離。そういうところに巨大な危険物が設置されている。 

注:伊方3号機で、P波を検知し制御棒が完全に挿入されるまで、計算上で2.2秒かかるとされています。 (参考 藤原節夫氏講演メモ http://t.co/ffpljKi3 )

 今回の福島第一事故は、調査しないと分からないが、一応制御棒は入った。チェルノブイリみたいに大爆発はしなかったってということ。しかし、伊方の場合は1秒しかないから、制御棒が本当に完全に挿入されるのかという問題がある。四電も認めているが、やはり制御棒のところが一番安全の余裕がない

 しかも今四電が言っている想定している最大の揺れ、基準地震動は570ガルというレベル。実際は1000ガル、2000ガル、3000ガルというレベルなので、もう全然足りない。 
 いずれにしても3月11日以前の原子力安全委員は全て解雇され、新しく委員会を作らねばならないが、全然立ち上がらない。この1年3カ月何にもしていない。安全審査も。とにかくやらない。やらなくて、今既に大飯原発3、4号機再稼働にゴーサインを出している。コンピュータ計算だけ。
 「私が責任を取ります」ってあの人に責任が取れるわけがない。本当に何ということか。本当におかしい。誰が責任を取れるのか?あの首相に責任を取れるわけがない。
 とにかく1000ガルくらいは絶対来る。四電は、最初は200ガル、300ガルと言い、いや活断層があると指摘すると、375ガルまで耐えられる。次に1000ガルを超えると言ったら、いや570でも耐えられる、今や1000ガルでも耐えられると言う。もう自由自在に耐えられる。
  言えば言うほど四電は厳しい安全レベルについてくる。非常に不思議でならない。どこまで行くのかなっていう感じ。

 この測定図はM6.6という小さい地震。それでもプラス2000ガル、マイナス2000ガル。少なくとも2000ガルを超えるような地震があるということは昔から分かっていた。3号機の増設のころには分かっていた。
 岩手宮城内陸地震(2008年)はM7.2で、山が落ちた。ここに活断層があると分かってなかったが、動いた。大事なことは活断層があるから動くか動かないかじゃなくて、活断層がなくてもどこでも日本は動く。これが非常に大事なこと。
 地震が起こるまでに、中越地震は分かっていたか?中越沖地震は分かってたか?能登半島地震は分かっていたか?分かってなかった。突然断層が出てきた。日本列島全体がそうやってできてきた。これが一番、実は大きな問題。つまり、M7クラスの地震はどこでも起こる。分かってないだけ。

 関西に、防災科学技術研究所が4000ガルまで測れる強い強震計を設置したばかりのときに、岩手宮城内陸地震が起き、すごい記録が取れた。4000ガル、3800ガルというとんでもない記録。断層近傍で4G、重力加速度の丁度4倍。こういうふうにこの防災科研の方は書いている。
 電力会社は「あれは地表に置いてるから揺れが増幅した。うちは岩盤に固定してますから、あんな揺れは起こらない」と言ってきた。しかし防災科研は断層近傍で4Gが初めて記録されたと。 http://t.co/yVv8D1uS

 4000ガル。伊方原発は570ガルとか言っている。全然話にならない。今までは記録されなかっただけ。地震計がなかっただけ。こんな地震がある。

 続いて「水平動に比べ、上下動が大きい」。上下動は建物にとっては極めて致命的な揺れで、横揺れは壁などを補強することでかなり防げるが、この上下の伸びたり縮んだりする揺れは、コンクリートでも大変困った現象。ぐしゃっという「座屈」が起こってしまう。この上下動が大きい。
 「この特徴は表層地盤の増幅による影響を受けやすい地表のみならず、地中においても現れています」。これがすごい。
 「地中においても」、ちゃんと入れていた。地表で拡大したんじゃないか、だからうちは、原発は全部岩盤に取り付けてるからそんなこと起きないと、電力会社はずっと言い続けてきた。ところがここで一撃にされた。「地中においても現れています」。

 さらに「長周期成分が記録されやすい速度記録でも、短周期成分が強調されやすい加速度記録においても、両方で同じような強い揺れが観測されている。この特徴は逆断層上盤の直上における記録の特徴になる可能性がある」。つまり断層が押されて乗上げると、乗り上げる側はすごい揺れになる
 これは世界共通。下になる断層の家は壊れてなくても、上側はドーンと動いていく。ダムでも何でも一発で壊れる。そういう揺れが乗り上げる側で計測された。まさに伊方は横ずれしながら乗り上げる側にある。断層の真上にのっている。このことはやはりきちっと考えておかないといけない。
伊方原発は断層上
http://hibi-zakkan.sblo.jp/article/56829101.html 日々雑感より

 これを国の研究所がきちっと報告している。もうこれだけで日本の全原発は運転不可。全ての日本の原発は。4000ガルに耐えられる原発なんて一つもない。この記録を国の研究所がギネスブックに載せた。これ引きずったのが多分電力会社。こんな強い記録があり得る。
 これからどんどんどんどん日本の強震計が4000ガルまで記録できるものに交換されていく。これから増えていく。前回お話ししたときに、もう少し待ってください、データが増えてきますから自動的に安全は消えていきます、と私は言った。それが意外と早く来た。
 これを記録した地震はM7.2。政府の地震調査推進本部は、伊方原発沖の断層で起こる地震はM8.0以上と言ってる。最悪のケース。そういうことを国の研究所はきちっと報告をしてきている。しかし、ストレステストとか、見直しに全然つながらない。
 要するに、こういうことを検討する委員会が開かれてない。コンピューターで計算してOKって言ってるだけ。だいたいもう全部がグルで、どうにもならない。もうどうしようもない。

 四電の報告ではすごいことをしている。断層は全部つながってるのだが、彼(入倉孝次郎京大名誉教授。原発の耐震指針策定や、耐震安全性評価に深く関与。原子力安全委員会の耐震安全性評価特別委員会委員長。2007年、経済産業省から原子力安全功労者表彰)がするとなぜか全部止まる。
 東日本大震災はどんどん広がって500kmが動いた。地震学がどこまで割れるか分からないのに、なぜかこの四電の報告はここで断層が止まる。要するにこの原発が570ガルの揺れに耐えられるには、どのくらいの長さの断層を考えればいいかという、逆の発想しかない。それで計算する。

 今は我々の調査で全部つながっている。しかし、最初に7.7km、8kmとぶちぶち切った人がいて、このときに伊方原発は造られた。でも今はもうつながっていると認めざるを得ない。論文があるから。しかし、長さ54kmで勝手に止める。別府湾にはいかない。こういうことをする。
 これではだめ。M8.0以上になると、断層は少なくとも300kmくらい一度に動く。文科省の委員会が「M8.0以上」と言っている。つまり以上ということは、どこで止まるか分からないということ。「分からない」と言っているのを無視して、5.4kmで分け、揺れを考えればいいと。
 本当にご都合主義。適当にやられる、死んでしまう。全部ずらしていく。最悪のケース、断層は80度で、原発の真下に来て、最悪300kmくらいが動いて、という最悪のケースを考えなければならないのに、想定では要素をずらす、省く、勝手なモデルを持ってくる。そういう細工をする。
 断層面も小さく見せるいろんな細工がある。断層もまっすぐ動く、横ずれだけだから大きな揺れは起こさないと。本当は断層側に傾く80度を検討しているのに。しかし、最悪のもの3つは、合わせると絶対に570ガルを超えるから、これはやらない。こういう姑息な手を使う。

ちなみに最新の四国電力が使った姑息な手です。→ http://t.co/P2YYQNZs

 それが今の日本の原発の危機的な状況。分からないことがたくさんあるから、本来は最小と最大の両方のケースを考えなければいけない。特に原発は危険だから、最悪のケースを考えなければいけないのに、危険な要素を一つずつ抜いて、あらゆるケースについて組み合わせて考えましたと言う。
 しかし本当は最悪のケースは全部組み合わせていない。だから福島第一原発事故のようなことが起こってしまう。全部同じこと。同じロジックで、論理で、日本の原発はこうやって安全宣言してきた。動かしながら評価している。動かすことが前提になっている。
 とにかく伊方の基準地震動570ガルは、実際に4000ガル超の地震があるということで、これだけでもきちっと理解をすれば、とんでもないことだということ。次はどこが住めなくなるかを、我々は考えておかなければならない。それは当然のこと。近々またどこかで起こる。間違いなく。

 『福島第一の揺れ、耐震設計の想定越える 2・3・5号機』(朝日新聞2011年4月2日)。この記事を読むと「新指針では極めてまれで施設に大きな影響を与える地震動を想定するよう求めている。東電は、今回の地震の規模に近いとみられる貞観地震の揺れでも超えないと想定。超える場合もその確率は1万年から100万年に1回」。つまり考えなくていいことにした。貞観というなら千年に1度起こるのに、なぜ突然1万年とか100万年に1回と勝手に…要するにこれを見ると、数字はごまかし易いと基本的に考えていると思う。数字を出すとごまかされる。
 大事なことは、危ないものは危ないということ。技術的な議論に入るととんでもないことになる。結局我々は基本的なデータを持っていない。しかし彼らはいっぱいデータを持ち、いくらでも組み合わせることができる。そういう議論をしても意味がない。福島第一の結果がすべてを物語っている。
 『女川原発、余震でも想定超す揺れ 耐震指針運用見直しも』(朝日2011年4月14日)女川原発も危ういところで、津波だってあと80cmでアウトだった。津波に関しては助かった。電源喪失はしなかった。ところが、これも想定の揺れを既に超えている。お墓も倒れない地震なのに、原発が想定を簡単に超える。これは「すごい技術」、本当に。余震、本体じゃなくて余震でももう想定を超える。こういうことがあるということを、きちんと理解して。全部公表されている。伊方の場合はとにかく何百ガルという話じゃない。数千ガルを考えて。

 不安だけを増したかもしれない。しかし、中央構造線の地震は千年、千数百年に1回起こる。どうも400年前に起こったことはみんな小さい。みんな小粒だった。だからあまり力を取ってない可能性がある。いつ起こってもおかしくないということ。
 特に東日本大震災を見れば分かるが、M9.0の地震が起こると、内陸の活断層がものすごく最初の6カ月間活発化した。単独の地震では7.2までいった。でもほ報道はあまりされない。本体が2万人亡くなっているから。10人、20人は問題にされないが、実はたくさん活動している。

 私は、南海地震ではそれほど大きな揺れ、津波も3.4m程度だから、伊方原発はそれほど破局的なことにはならないだろうと思っている。しかし、やはりその南海地震の前後に内陸の活断層が活発化する。そのときに一緒にこの伊方の前面海域の断層が動く危険性の方がずっと高い。
 恐らく9割くらいは、南海地震よりは、南海地震に伴って内陸の活断層が活発化することによって伊方前面海域断層が動くの危険性の方が、伊方原発にとっては大きなダメージを与えてしまのではないかと考えている。
 しかしそれはあくまでも考えであって、単独でM8.0が起こるかもしれない。それは分からない。直下型は、明治の濃尾地震(1891年)が内陸でM8.0が起こっているので、こういうことは日本では内陸でも起こり得る。
 濃尾地震は特に大した断層ではなかったが、中央構造線はその何倍も長い断層系。これが、そのわずか6kmのところに伊方原発という危険なものが置いてあるという、それをまずは理解してほしい。 (了)

                       〈文責:外京〉
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