3.11を忘れない! 原発ゼロ大行動 in 高知
「いつになったら 放射能はなくなりますか。僕は大人になれますか? 早く外で遊びたいです。家族が離れて暮らすのも嫌です。友だちと離れるのも嫌です。どうか僕たちを助けてください」
これは福島市から京都に避難した、サッカー好きの男の子が書いた総理大臣宛の手紙です。
3.11から明日で2年経とうとしています。
福島県に取り残された子どもたち3万8千人のうち10人に、ほぼ間違いなく甲状腺癌がみつかりました。これまで100万人に1人といわれた発症率をはるかに超えています。
でも、汚染しているのは福島県だけではありません。子どもが入ってはいけない、そこでは飲んだり食べたりしてはいけないという放射線管理区域ほど汚染された地域に、まだ400万人以上の人々が取り残されています。
国の責任で、安全なところで暮らす権利を守り、子どもたちの健康被害を防ぐようにすべきですが、昨年6月にできた「原発事故子ども被災者支援法」は基本方針すら決めていません。高知県には独自のプランを立ててほしいのですが、これも国のでかた待ちのようだと、おとといの県議会でわかりました。
これまでに いったい どれだけの放射能が大気に大地に海にもれてしまったでしょうか。しかも、今もふくいちからは大量の放射能がもれています。大きな地震で4号機のプールが崩れてしまえば、東日本があるいは日本列島が放射能の嵐に見舞われる危険も続いています。また、メルトダウンした核燃料を冷やすために流した水が大量の放射性物質を含む汚染水となって地下に溜まり、そこに毎日400トンもの地下水が流れ込んで、処理のめどが立たないほどの状態です。
原発事故の後始末のために、毎日3000人を超える人々が働き、大量に被曝し、そのうちどれだけ多くの労働者が人知れずいのちを蝕まれ消えていってしまったのか、…私たちに本当のことは何も知らされていません。
これだけひどい放射能汚染を経験しながら、福島県知事は税金を徴収したいがために県民を逃がさず、汚染した大地に縛りつけようとしています。総理大臣は金回り優先のために原発を再稼働させると言いきります。IAEAは福島原発で廃炉ビジネスを試そうと福島県に乗り込んできました。
きょう、ここにお集りのみなさん、
私たちは、この事故のおかげで、この国ではいかに国民のいのちと暮らしは粗末にされるか、いかに国家は国民を騙しながら体裁だけを取り繕うのか、よおく学びました。でも、これは今に始まったことではないのですが。
私たちは、こんな国のありかたに、もっともっと抵抗してもいいのではないでしょうか。国がいまだに描けない将来のビジョンを、私たちは力を合わせ、高知県の将来ビジョンとして描いていこうではありませんか。地産地消のエネルギー、食糧の増産と地産地消、地域の仲間たちのゆたかな交流、地域でお金が回っていくしくみづくり…地域でわくわくしながら生きていくビジョンをこそ、ご一緒に創り実行していきましょう!!
そして、放射能汚染した地域から子どもたち大人たちを地域ぐるみで呼び寄せようではありませんか。